「自転車置き場はどこに設置したらいいの?」
「盗難されないようにするにはどうしたらいい?」
「設置場所はどうやって決める?」
新築戸建住宅の間取りを決める際、自転車置き場をどこに設置するのか悩む方も多いです。つい間取りや住宅設備に意識が行きがちですが、自転車置き場の場所も肝心です。
適当に設置してしまうと、自転車が盗難されてリスクが伴うため、慎重に設置場所を決めるようにしましょう。
この記事では、自転車置き場のおすすめな設置場所と盗難されないポイント、設置場所を決める手順を紹介します。
戸建住宅の自転車置き場の設置場所はどこ?
戸建住宅の自転車置き場はさまざまな場所が挙げられますが、ここでは代表的な箇所を5つ紹介します。
カーポートと一緒に置く
自動車用のカーポートと一緒に自転車を置く方法です。自転車のスペースを考慮して駐車場を設置し、なおかつカーポートを取り付ければ雨に当たることなく自転車を置くことができます。
ただし、自転車を停める時、自動車にぶつけてしまうリスクがあり、なおかつ広大なスペースが必要となります。敷地が広く、十分大きなカーポートを設置できる方におすすめです。
サイクルポートを設置する
サイクルポートとは、屋根つきの自転車置き場のことです。カーポートのように、屋根付きの自転車置き場を設置するものから、工事がいらず組み立てで設置できる簡易タイプもあります。
独立型のサイクルポートを施工する場合、10万円前後の費用がかかりますが、耐久性が高いという特徴があります。
簡易タイプはテントのようなサイクルポートで、耐久性が低い分、数万円程度で購入できます。
どちらも独立した自転車置き場となるため、カーポートなどと離れた場所に自転車を置きたいという方におすすめです。
物置に置く
近年では大型の物置に自転車を置く方や、物置と自転車置き場が一体化された物置もあります。
物置に自転車を置けば、雨風を避けられるうえ、独立型のサイクルポートよりコストが安い傾向にあります。さらに施錠も行えるため盗難リスクは低いです。
ただし、使用する度に物置のドアの開け閉めをする手間がかかるというデメリットがあります。ドアの開け閉めの手間を気にされないという方におすすめです。
玄関に置く
玄関の横に自転車を置けるほどのスペースを設ける方法もあります。家の中に自転車を置けば盗難リスクは低くなります。
ただし、自転車の他にシューズクローゼットなども設ける必要があるため、相当のスペースが必要です。
自転車スペースを設けることで、他の部屋が狭くなったり、施工費が割高になる可能性も高いため、費用と間取りのバランスを考慮しておく必要があります。
自宅横にスペースを設置する
自宅の横に自転車を置く方法もあります。そのまま置いておくと盗難リスクが高まるため、ストックヤードなどで自転車を囲う方が多いです。
また、建物と外構フェンスの間に自転車を置く方もいらっしゃいますが、取り出しが面倒なうえ、盗難されやすいです。
自転車が盗難されないようにするための3つのポイント
自転車は外から見える状態にあると、盗難リスクが高まります。警視庁発表の「令和5年における東京都内で発生した自転車盗の発生情報」によると、盗難の発生場所は実に48.3%が住宅(マンション含む)です。
参考:令和5年度東京の犯罪
戸建てに関しては8.6%程度ですが、それでも年間2,300件近い被害が報告されています。
物置や玄関に置けば、盗まれる可能性を軽減できますが、その分費用もかかることでしょう。そこで、ここでは自転車が盗難されないようにするための3つのポイントを紹介します。
・外から見えにくい場所に置く
・砂利などで音がでる状態にする
・盗難防止アイテムを使用する
ひとつずつ確認しておきましょう。
外から見えにくい場所に置く
当然ながら、外から自転車が見えにくい場所に設置することで、盗難リスクを大幅に軽減できます。自転車が見えなければ盗難されることはほとんどないでしょう。
物置や玄関スペースなどがおすすめですが、費用的に難しい方は、簡易タイプのサイクルポートを検討します。ネットであれば、1万円〜3万円程度で購入することができます。
砂利や砕石などで音がでる状態にする
自転車置き場の周りを砂利や砕石などで音が出る状態にすれば、盗難リスクを高めることができます。
音が出ると、家の中にいる人に足音が聞こえてしまうので、泥棒は大きく警戒するためです。
もちろん完全な盗難対策とは言えがたいですが、地面をアスファルトや土間コンクリートなどで舗装するより費用も安いためおすすめです。
盗難防止アイテムを使用する
自転車の盗難防止アイテムは数多くあるため、鍵の施錠とセットにして使用することをおすすめします。
盗難防止アイテムは主に以下の4つが挙げられます。
・鍵(ツーロック):既存の鍵の他に、頑丈で切断されにくいU字ロックやブレードロックなどを追加して二重ロックする方法
・盗難防止用ブザー:自転車の不審な動きを感知してアラームを鳴らす防犯ブザー
・GPS・Bluetoothトラッカー:盗難に遭った際、自転車の位置を把握することができる
・自転車カバー:自転車カバーを掛けると、どのような自転車であるか判断できないうえ、カバーを外すとき大きな音が出るため、盗難されにくくなる
上記の他にも盗難防止アイテムはさまざまあります。費用も数千円〜数万円程度と比較的安いため、盗難リスクを軽減させたい方におすすめです。
自転車置き場の設置場所を決める手順
ここでは自転車置き場の設置場所を決める3つの手順を紹介します。
・間取りの設計時に設置場所を決めておく
・自転車の台数を決めておく
・使わなくなった時の用途を決めておく
ひとつずつ紹介していきます。
間取りの設計時に設置場所を決めておく
自転車置き場は、新築戸建の間取りの設計時に決めておきましょう。自転車置き場を含む外構工事は、建物が完成してから施工されるケースもあります。
しかし、後から考えて決めるとなると、自転車置き場のスペースがなかったり、盗難されやすい場所に設置することにもなりかねません。
間取りの設計時であれば、設計士にも相談できるため、よりより自転車置き場のスペースを確保することができます。
自転車の台数を決めておく
自転車置き場のスペースを決めるうえで、自転車の台数を決めておくようにしましょう。夫婦2台分と子ども1台分などをあらかじめ考慮しておくと、無駄な自転車スペースを設ける必要がなく、敷地を有効活用することができます。
ただし、注意しなければいけない点は、子どもが高校生などになると、子ども用の自転車は使わなくなり、大人用の自転車を使用することになるでしょう。
その分のスペースも考慮しておかないと、将来的に自転車置き場のスペースが足らなくなる可能性も高まります。
また、お子様が生まれて家族が増える場合もあるため、あらかじめ台数を考慮して自転車置き場を設置しましょう。
使わなくなった時の用途を決めておく
将来的に自転車に乗らなくなった場合の自転車置き場の用途を考慮しておきましょう。特に地方では自動車社会が一般的です。
自転車を使用しなくなると、自転車置き場のスペースがもったいなくなります。一般的には物置として使用される方が多いですが、自分なりに使用用途を決めておくことをおすすめします。
自転車置き場の設置場所が決まらない人は?
自転車置き場の設置場所を決める手順を紹介しましたが、それでも決められない方もいらっしゃることでしょう。
ここでは、自転車置き場の設置場所が決まらない人に向けて3つのポイントを紹介します。
・施工例をたくさん見る
・設計士に相談する
・後付け工事も考慮しておく
設置場所で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
施工例をたくさん見る
自転車置き場の設置場所で悩んでいる方は、たくさんの施工例を見て参考にしてみましょう。実際に自転車置き場がある住宅を見たり、住宅雑誌などからどこに設置しているのかを確認してみると、よりイメージが湧きやすくなります。
もちろん、敷地や建物の配置場所などによって、イメージ通りの自転車置き場を設置できない可能性もあります。その場合は、設計士へ相談してみましょう。
設計士に相談する
新築戸建ての設計を依頼している設計士へアドバイスを求めるのも一つの方法です。設計士は住宅の間取りだけでなく、自転車置き場の設置場所も考慮して図面を作成します。数多く自転車置き場の設計をしてきた実績もあるため、的確なアドバイスをもらうこともできます。
また、施工例から自転車置き場のイメージができた方は、設計士に伝えることで、設置の可否を判断してくれる上、おおよその費用も教えてもらうことができます。
後付け工事も考慮しておく
設計士へ相談しても決まらない人は、建物が完成した後に決める方法も検討しましょう。新築住宅の建築時に、無理に決める必要はありません。
外構工事と一緒に自転車置き場を設置した方が、施工費用が安くなりますが、設置場所に失敗するより慎重に考えて決めた方が良いでしょう。
ただし、ある程度自転車置き場を設置するスペースは確保しておかなければいけません。アスファルトや土間コンクリートなどの外構工事を行いすぎると設置できる場所が制限されてしまいます。
おおよそ1・2か所ほどの候補を決めて置くと、後付け工事もスムーズに進めることができます。
戸建て自転車置き場まとめ
戸建て自転車置き場の設置場所は、さまざまありますが、一緒に考慮したいのは盗難リスクです。
どの場所にも設置しても良いですが、外から見えにくい玄関スペースや物置などがおすすめです。
ただし、事前に自転車の台数や将来的な用途も決めておくことをおすすめします。どうしても自転車置き場の設置場所が決まらない方は、さまざまな施工例を見たり、設計士へアドバイスをもらうようにしましょう。
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