「プールって高いイメージがあるけどどれくらい費用がかかるの?」
「プールの維持費は年間どれくらい?」
プールがある家はお金持ちのイメージが強く、憧れを抱いている方も多いですが、実際どれくらいの工事費がかかるのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
またプールを作った後に気になるのは維持費です。毎年高い維持費がかかるのであれば、庭にプールを作るのは慎重に検討したいところです。
そこで、この記事では庭にプールを作る費用相場と維持費について紹介します。またプールの施工費を抑える方法と注意点も解説するため、庭にプールを作るか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
庭にプールを作る費用相場はいくら?
もちろん庭にプールを作る場合の相場は、サイズによって大きく異なります。一般的なサイズであれば、どれくらいの価格になるのかについて紹介します。
工事費は300万円~500万円ほど
庭にプールを作る費用相場は、一般的に「300〜500万円程度」です。プールの施工費用には、主に以下の項目が含まれています。
・部材費用(コンクリート・FRP・鉄筋・モルタル・砕石など)
・施工費用(掘削・型枠・組み立てなど)
・給排水管工事費用
・電気工事費用
・残土処分費用
プールのサイズが大きくなるほど、部材費用や施工費用などが割高になってしまうため、必然と工事費は高くなるのが一般的です。
またプールの工事費は、使用する素材によって変わります。代表的な素材は以下の4つです。
<代表的な素材>
・FRP
・コンクリート
・ステンレス
・自立型躯体パネル+強化コンクリート
それぞれの素材の特徴と価格は以下の表の通りです。
ステンレスの素材であれば、安くプールを作ることができますが、錆びやすく再塗装の頻度が多い傾向にあります。
そのため、コスパを重視したFRPや、自立型躯体パネル+強化コンクリートで施工される方も多いです。
さらに、プールの施工会社によっても工事費用は異なるため、素材だけで判断するのではなく、各社の見積もりを確認して判断しましょう。
工期は2週間から2か月ほど
プールの工期はおよそ「2週間〜2か月ほど」です。もちろんプールのサイズによっても異なりますが、工期に大きく影響するのは天候です。雨や雪などが続くと、コンクリートが十分に固まらず、工期が長引く場合もあります。
また、一般的なプールの形状は長方形ですが、こだわりの装飾や変形デザインにする場合は、工期が伸びる場合もあります。
プールの維持費はいくら?
プールの維持費は年間でおおよそ10万円〜16万円程度かかります。もちろん夏場だけの使用となると、さらに維持費は安くなります。ここでは維持費の内訳を見ていきましょう。
・水道代
・電気代
・薬剤代
・メンテナンス代
維持費は上記の4項目が挙げられます。ひとつずつ紹介します。
水道代は月々約3,000円
プールの水道代は、空の状態から貯水を行った場合は3,000円程度が目安です。1か月に3回プールの水を全部入れ替えた場合、9,000円程度になるということです。
またプールの水は1年間で3分の1程度、蒸発して自然に目減りすると言われています。
目減りした分の補充のための水道代は若干かかりますが、そもそもプールはろ過装置と塩素を用いて水質を管理していることが多く、水を入れ替えるという作業自体は少ないです。そのため水道代は思ったよりかかりません。
電気代は月々5,000円〜10,000円程度
電気代は、プールのろ過装置の稼働に必要となり、月々5,000〜10,000円程度の維持費がかかります。
ろ過装置はプールの水質を維持するために必要な装置です。落ち葉やごみ、藻類などは自然にプールの中へ入ってしまいますが、ろ過装置があれば水中の汚れを分解、除去してくれるため、きれいな水を維持してくれます。
水を入れ替える頻度が少なくなるため、水道代の節約につながりますが、電気代がかかってしまいます。また、プール周辺に外部電気を設ける場合は、別途費用がかかるため、注意してください。
薬剤代は月々1,000円程
プールの水質を維持するための塩素などの薬剤代は、月々1,000円ほどかかります。薬剤を投入しないと水中の微生物や菌類の増殖につながるため、必須の維持費です。とはいえ、薬剤は月に1回程度入れれば十分です。
メンテナンス費用は数十万円程度
プールは数年たったタイミングでメンテナンスが必要となるケースも多く、数十万円近い費用が必要となることを想定しておきましょう。
屋外にあるため、経年劣化が激しく、腐食やひび割れなどが発生する可能性も高いです。また、排水溝や側溝にごみなどが溜まってしまうと、排水処理がうまくいかず、水が氾濫して塗膜劣化を進めてしまう原因にもなりかねません。
年に1度、業者に検査してもらい、メンテナンスが必要か判断してもらいましょう。
プールの施工費を抑える方法とは
プールの工事費は決して安い金額ではなく、少しでも費用を抑えたいと考える方も多いでしょう。ここではプールの施工費を抑える方法を3つ紹介します。
・プールのサイズを必要最低限にする
・給排水管を考慮する
・複数社相見積もりを行う
どのような方法なのか、ひとつずつ確認しましょう。
プールのサイズを必要最低限にする
プールのサイズを必要最低限にすることで、コストを抑えることができます。
家族が3人や4人程しかいないのにもかかわらず、有り余るほどの大きいプールを作っても、空間を持て余してしまう可能性も高いです。
また、プールは子どもが小さいうちの時のみ使いたい方も多いでしょう。将来を見越して大きなサイズを作るべきかは慎重に判断しなければいけないポイントです。
給排水管を考慮する
水道水を利用してプールに水を給水する場合、給排水管を考慮するのも一つのポイントです。
住宅の水道は、前面道路から引き込み工事を行います。敷地に引き込む距離が長くなるほど、配管工事のコストが増えるため、工事費用が割高になります。
排水に関しても同様に、排水管の距離が長くなるほど工事費用は高くなるため、できるだけ前面道路に近い位置に建物とプールを設置するのがポイントです。
また自宅に引き込む水道管の口径は、「13mm」と「20mm」が一般的です。口径が小さいほど、給水量が少なくなります。
つまり、洗濯やキッチンで水道を使っていると、プールへの給水量も弱くなり、水が溜まるのに時間がかかってしまうということです。
一般的に13mmの口径は、自宅の給水箇所が6か所までがベストと言われています。通常の住宅は、以下の6か所で給水を使っているため、プールを使用する際は20mmの方が便利です。
・キッチン
・洗濯機
・お風呂
・洗面台
・トイレ
・外水道(洗車用や庭の水やり用など)
20㎜にすると、給水量が2倍近くになるため、効率よくプールの水を貯めることが可能です。ただし、コストが割高になってしまうため、「外水道を外すか」「外水道からプールへ給水する仕組みを作る」か検討することで、工事費を抑えることができます。
複数社で相見積もりを行う
プールを施工する際は、複数社相見積もりを取るようにしましょう。複数社見積もりを取ることで、工事費の相場観を把握することもでき、安い業者を見つけることが可能です。
ただし、安さだけで選ぶのではなく、施工技術も考慮するようにしましょう。高い金額をかけてプールを作ったのにも関わらず、完成形がいまいちであれば、後悔することにもなりかねません。
そのため施工会社のホームページなどを確認し、施工実績などを確認したうえで、見積もりを比較することが大切です。
庭にプール作る際の注意点
庭にプールを作る際、以下の2点に注意しましょう。
将来使わなくなる可能性がある
庭のプールは、将来的に使わなくなる可能性も高いです。子どもも小さい時は遊び場として利用しますが、大人になるにつれてプールで遊ぶ機会は大きく減ることでしょう。
もちろん、健康のためやトレーニング用で利用する方もいらっしゃいます。しかし、生活スタイルの変化によっても使わなくなるケースも多いため、本当に施工すべきか慎重に検討しましょう。
劣化しやすいためメンテナンス頻度に注意する
屋外にある以上定期的なメンテナンスが必要です。使わないからという理由でメンテナンスを放置すると、さらに劣化が激しくなり、大規模修繕費用が発生します。
そのため、1年に1度くらいは専門業者に検査してもらうようにしましょう。検査自体は数千円から数万円程度の費用で済むケースが多いですが、必要であればメンテナンスを行ってもらうようにしましょう。
庭にプールを作る費用のまとめ
庭にプールを作る費用相場は、300万円〜500万円です。もちろんプールのサイズや施工会社によって価格は異なりますが、決して安い価格ではありません。
さらに、1年間で10万円〜16万円ほどの維持費がかかるうえ、将来的に使用しなくなる可能性も高いです。
そのため、庭にプールを作る際は、慎重に検討しておきましょう。
野田市の新築・中古戸建てはひだまりハウス野田店へ!
2,000万円以下の物件をはじめ、お客様に寄り添った豊富な物件情報をご紹介しますので、お気軽にご相談ください!
弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓