「マンションポーチって何?」
「どんな活用方法があるの?」
「マンションポーチに自転車は置けないって本当?」
マンションの玄関の中には、戸建て住宅にあるような専用のポーチが備え付けられている場合があります。実際どのようなメリットと活用方法があるのでしょうか。
またマンションポーチには自転車は置いていけないと言われておりますが、実際置いている人もいます。そのため、どちらが正しいのかわからない方も多いです。
そこで、この記事ではマンションポーチの概要とメリット、活用方法、自転車が置けない理由までを紹介します。
マンションポーチとは?
そもそもマンションポーチとはなにか分からない方も多いため、ここではマンションポーチ万氏の概要について紹介します。
ポーチとは?
ポーチとは、建物の本体から張り出して設けられた屋根のついた玄関のことを指します。戸建て住宅の場合、玄関前で屋根(庇)のある出入り空間のことを指し、地盤面から段差を設けて施工されたタイル等の部分のことです。
マンションの場合、共用廊下に設けられた門扉までの玄関ドアの前までのスペースをマンションポーチと呼び、一般的には角部屋などに設けられることが多いです。
マンションポーチは、マンションを所有している方全員のものなので、一般的には使い方に制約を定めているケースが多いです。
マンションのポーチとは?アルコーブとの違い
アルコーブとは、共用廊下からくぼんだ玄関前の部分のスペースのことを指します。よくマンションポーチと間違われることが多いですが、マンションポーチは共用廊下とポーチの間に門扉が設けられています。一方アルコーブは共用廊下との境がないため、門扉の有無という点が異なります。
マンションポーチがあるメリット
一般的に、マンションポーチが施工されている数は少なく、角部屋などにしか設置されないケースが多く貴重です。ではマンションポーチがあるとどのようなメリットにつながるのでしょうか。ここでは以下の3点を紹介します。
・特別感がある空間となる
・おしゃれな玄関にすることができる
・多少の荷物を置くことができる
これからマンションポーチがある家に住まれる方は、ひとつずつ確認しておきましょう。
特別感がある空間となる
マンションポーチは限られたマンションの部屋しか設置されないため、特別感を感じます。通常のマンションはアルコーブで施工されているケースが多いですが、マンションポーチは、廊下との間が門扉で仕切られているため、特別間がある部屋と認識されることも多いです。
実際にマンションポーチが付いている分、施工費用も割高となってしまうため、購入価格や家賃も高くなる傾向にあります。さらに、玄関まわりだけでなく、共用廊下全体の雰囲気にも高級感や重厚感も感じられるメリットがあります。
おしゃれな玄関にすることができる
マンションポーチに植物や小物などを置いてインテリアを楽しんだりすることも可能です。もちろん、マンションごとの制約を確認しなければいけませんが、小さなものであれば、多少置いても問題ないと言われることもあります。
マンションポーチがあれば一般の戸建て住宅のように、自宅の玄関のように、個性を出しておしゃれにすることもできます。
多少の荷物を置くことができる
駐車場から荷物を運ぶ場合、玄関前に置いておくこともできます。アルコーブの場合、共用廊下と玄関に仕切りがないため、荷物を置いておくと盗難されるリスクが高まります。一方マンションポーチであれば、共用廊下と門扉で境目が出来ているため、短時間であれば荷物を置いておくこともできます。
マンションの玄関ポーチの活用方法とは?おしゃれな空間を作ろう
マンションポーチの活用方法は各家庭によって異なりますが、実際どのように活用されているのでしょうか。ここでは代表的な活用方法を3点紹介します。
・花壇などをインテリアにする
・一時的に荷物を置く場所
・子どもの荷物置き場
ひとつずつ確認しておきましょう。
花壇などを置いてインテリアにする
最もポピュラーな活用方法としては、お花などを置いて花壇代わりにする方法です。もちろんベランダなどにお花を飾る方もいらっしゃいますが、置き場所が無くなった際にマンションポーチに置かれる方も多いです。
ただし、マンションポーチは一般的に北側に施工されます。そのため日当たりが悪いケースが多いため、定期的に日光に充てるようにする手間がかかります。
一時的に荷物を置く場所
マンションポーチは一時的に荷物を置く場所としても活用できます。例えば、キャンプやゴルフ用品など、時期的に使うものなどであれば、十分置けるスペースとなるでしょう。しかし、大きなものを置いておくと、玄関の開閉が困難になる場合もあるため、マンションポーチの広さを考慮しながら物を置くようにしましょう。
子どもの荷物置き場
外で遊ぶ子供のおもちゃなどの荷物置き場として利用されている方も多いです。泥などが付いたおもちゃを家の中に入れてしまうと、部屋が汚れてしまううえ、何度も掃除するのは手間がかかります。マンションポーチであれば、ある程度汚れても掃除しやすいため、子どものおもちゃ置き場として利用することもできます。
ただし、マンションポーチに荷物を置くのは原則禁止されているケースが多いです。仮に子どものおもちゃであっても、さまざまな理由により、撤去指導が入る場合もあります。
当然ながら自転車等を置くのも禁止されていることが多いため、次の項で詳しく解説します。
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マンションポーチに自転車がおけない理由とは?
駐輪場にスペースがないからという理由で、マンションポーチに自転車を置く方もいらっしゃいますが、本来は置いてはいけません。その理由を紹介します。
マンションポーチは共有者全員のもの
マンションポーチは、マンションを所有している方全員のものであるため、基本的には物を置いてはいけません。
マンションポーチは、共用廊下と門扉で境が出来ているものの、「専用使用権の設定された共用部分」に該当します。共用部分は一般的にマンション管理規約上、私物を置くのを禁止しているケースが多いです。
とはいえ、マンションの管理組合によっては、マンションポーチの活用を許可している場合もあるため、管理規約を確認してみましょう。
消防法の問題にもかかわることもある
マンションポーチに自転車を置いておくと、消防法の問題にかかわることもあるため、基本的に置いてはいけません。
消防法とは、火災や災害による被害を防止・軽減するための法律のことで、建物を建築する際の構造、用途、面積などの状況に応じて消防用設備などの設置基準が定められています。
万が一火事になってしまった場合、避難するのに物があると逃げ遅れてしまう可能性も高まることから、自転車等を置くのは原則禁止されています。
場合によっては、マンションに消防署や自治体などの立ち入り調査が入り、管理組合から撤去指導が入る可能性もあります。
区分所有法違反にあたる可能性もある
マンションには区分所有法があり、自転車を置いておくと法令違反に該当する可能性も高まります。
区分所有法とは、各部屋の建物の所有者に関する権利や管理についての法令であり、区分所有法第6条では、次のように定められています。
「区分所有者は、建物の保存に有害な行為その他建物の管理又は使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為をしてはならない」
参考:建物の区分所有等に関する法律 | e-Gov法令検索
マンションポーチに自転車を置くことは、所有者の共同の利益に反する行為と判断されるのが一般的です。そのため、原則自転車を置くことは禁止されています。
マンションポーチのまとめ
マンションポーチとは共用廊下とポーチの間に門扉が設けられているスペースのことです。小物や花を置いたりする方もいれば、子どものおもちゃなどを置く方もいらっしゃいます。
しかし原則物を置くことを禁止されているケースも多いです。特に幅を広く使う自転車の場合、消防法や区分所有法に違反する可能性も高いです。
そのため、マンションポーチに物を置く際は、管理規約などで確認しておきましょう。
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