不動産購入の際には、その土地および周辺エリアの日影規制には気をつけなければいけません。
今回は、日影規制とはどんなものなのか、まずその概要を解説したうえで、日影規制に関する注意点もあげていきます。
不動産購入の際に気をつけるべき日影規制とはどんな規制?
不動産購入、特に土地購入の際には日影規制に十分気をつける必要があります。
その日影規制とはどんなものかというと、「周辺の住人の日照権を確保するために、建築基準法で規制される建物の高さ制限のひとつ」です。
簡単にいえば「新しく建つ家やマンションなどのせいで、近隣住民の日照権が過剰に奪われることを許さないための高さ規制」です。
不動産購入をするといっても、すでに建築されている家やマンションを購入する場合は何の問題もありません。
なぜなら、すでに建築されている家やマンションは、日影規制による高さ制限をクリアしているからです。
しかし、土地購入となると、この日影規制について考えなければいけません。
たとえば、第1種および第2種低層住居専用地域の場合、一般的には軒の高さが7mを超えなければ日影規制の影響は受けませんが、軒の高さが7m超えまたは地階を除く階数が3階以上ある建物は日影規制の対象となります。
ですから「土地を購入してそこに3階建の家を建てる」などとなった場合には日影規制が大きく関わってくるわけです。
不動産購入を検討するなら知っておきたい日影規制に関する注意点
不動産購入、特に土地購入を検討するなら知っておきたい、日影規制に関するおもな注意点としては以下の2点があげられます。
●当然のことながら、新しく建てる家は日影規制を遵守できる範囲の家しか建てられないので、3階建以上の家などはこの規制の影響を受ける可能性が高い
●日影規制はその土地の用途や、その土地がある自治体によって規制の内容に差があるので、購入する土地の日影規制がどうなっているかは事前に確認しておくことが必要
つまり、事前にきちんと購入予定の土地の日影規制を知っておかないと、土地を買ってから「自分の思いどおりの家が規制のせいで建てることができない」と後悔することにもなりかねない、ということですね。
まとめ
今回は不動産購入のなかでも土地購入をする際に特に気をつけたい日影規制について、その概要や注意点を解説しました。
土地購入というのはとても大きな買い物なので、日影規制を知らずに買ってしまわないよう注意が必要です。
事前に日影規制について少し調べるだけでその「知らずに後悔」のリスクを回避できるのですから、ぜひ事前に規制内容を調べておきましょう!
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